トース土(透水性改良土)
「トース土(透水性改良土)」は、土や砕石に添加物を配合し、土や砕石の細粒分を単粒構造から団粒構造に変化させた改良土です。株式会社シーマコンサルタントなどが提供しており、透水性と保水性を備え、雨水流出抑制、グラウンドや公園などの表層材、植栽基盤、防草対策、埋戻材などへの利用が想定されています。
本事例は、土木インフラに求められてきた「水を排除する」という考え方だけでなく、土の透水性と保水性を高めることで、雨水を地域内に浸透・保持させる機能を組み込んだ点が特徴的です。防災・減災と緑化、景観形成などを一つの材料によって接続する発想として整理できます。
SeaGraphの視点では、既存の土木施設をすべて大規模に更新するのではなく、地面の性質を変えることで複数の地域課題に対応できる点に価値があると考えられます。特に公園、学校、広場、園路など日常的に利用される空間と治水機能を組み合わせられる点は、他地域でも検討しやすいアプローチであると考えられます。
今後は、トース土が実際の都市空間や公共施設などでどの程度、雨水流出抑制や地下水涵養などの効果を発揮するのかという点に注目が集まるでしょう。また、材料特性だけでなく、施工条件や用途ごとの性能評価が蓄積されていくことが期待されると考えられます。
出典:株式会社シーマコンサルタント 公式サイト
https://www.cimaconsul.co.jp/n23/