ハイブリッド型同報無線システム
「ハイブリッド型同報無線システム」は、西菱電機株式会社が提供する、防災行政無線と携帯電話網を組み合わせたシステムです。長野県松本市では、市域の広域化や山上中継局の保守上の課題を背景に、このシステムが導入されています。
本事例は、単一の通信方式ですべての地域を一律にカバーするのではなく、自営回線と携帯電話回線を組み合わせ、地域ごとの地理条件や災害リスクに応じて情報伝達手段を構成した点が特徴的です。通信経路の複線化とエリア特性に応じた設備配置を組み合わせることで、防災インフラの柔軟性を高めています。
SeaGraphの視点では、地域によって異なる通信環境や災害リスクを前提に、既存インフラと新しい通信手段を組み合わせている点に価値があると考えられます。特に、山間部や島しょ部など一律整備の負担が大きい自治体では、地域条件に応じて通信方式を使い分ける考え方が参考になる事例であると考えられます。
今後は、携帯電話網を活用した防災情報伝達が、従来型の防災行政無線をどのように補完できるかという点に注目が集まるでしょう。また、同社は防災アプリ「防災コンシェル」との連動も示しており、屋外拡声だけに依存しない複数の情報伝達手段を組み合わせた防災DXへの展開も注視されると考えられます。
出典:西菱電機株式会社 公式サイト
https://www.solution.seiryodenki.co.jp/hybrid-broadcast-wireless-system/