「カシニワ制度」地域の空き地をみんなの庭に変えるマッチング制度@千葉県柏市

 

カシニワ制度

千葉県柏市が推進する「カシニワ(柏の庭/貸す庭)制度」は、管理が行き届かなくなった市内の空き地や樹林地を、地域住民や市民団体が「地域の共有空間」として活用できるよう支援する制度です。土地を貸したい所有者と、花壇や菜園、コミュニティ広場として使いたい市民団体を市が「カシニワ情報バンク」を通じてマッチングし、活動に必要な助成金等のサポートも行っています。

本事例は、行政が多額の税金を投じて公園を整備・維持するのではなく、民間の遊休不動産と市民のボランティアパワーを結合させることで、低コストかつ自律的な緑化・コミュニティ形成を実現している点が特徴的です。特に、土地所有者にとっては草刈り等の管理負担が減り、市民にとっては自由に土いじりができる場所が手に入るというWin-Winの構造となっています。

SeaGraphの視点では、全国の郊外都市が直面する「空き地問題」に対する、実効性の高い解決策であると考えられます。ハード(土地)の所有権はそのままに、利用権だけをコミュニティに開放する「空間のシェアリングエコノミー」の優れた実装例であると考えられます。

今後は、この仕組みで生まれた無数の「小さな庭」を繋ぐウォーキングルートの整備や、収穫された野菜を活用したマルシェの開催で地域内経済の循環を目指すなど、点から線・面への展開が期待されます。

 


 

出典:柏市 カシニワ制度 公式サイト
https://www.city.kashiwa.lg.jp/kashiniwa/sanka/index.html