「小杉湯」銭湯文化を地域のサードプレイスに再定義。公衆浴場の価値創造@東京都杉並区

 

小杉湯

昭和8年(1933年)創業の老舗銭湯「小杉湯」は、名物のミルク風呂や清潔な設備に加え、企業とのコラボレーション企画や日替わり湯、隣接する会員制のコミュニティスペース「小杉湯となり」の運営など、多様な取り組みを展開しています。2024年には原宿の商業施設内に「小杉湯原宿」を開業するなど、銭湯カルチャーの拡張を牽引しています。

本事例の特徴は、家庭への内風呂普及により衰退しつつあった公衆浴場を、単なる体を洗う場所から、多世代が交差する「地域のサードプレイス(第3の居場所)」へと価値を再定義している点です。常連客との関係性を大切にしながらも、若者やクリエイターなど新しい客層を惹きつけるブランディングと企画力が突出しています。

SeaGraphの視点では、老朽化した地域インフラの持つ安心感というソフト価値を最大化し、コミュニティ・プラットフォームへと転換した事例であると考えられます。

今後は、原宿店のような都市の商業施設への展開と、高円寺というローカルな土着性のバランスをどう維持していくかという点が注目されるでしょう。また、地域の防災拠点や、社会的孤立を防ぐセーフティネットとしての機能強化も重要であると考えられます。

 


 

出典:小杉湯 公式サイト
https://kosugiyu.co.jp/