Share Kitchen Minamikurume(シェアキッチン南久留米)
「Share Kitchen Minamikurume(シェアキッチン南久留米)」は、JR九州が南久留米駅の旧駅事務室を活用して開設したシェアキッチンで、曜日ごとに異なる飲食事業者が出店します。また、久留米大学の学生プロジェクトチームがイベント企画に参加し、地域団体や事業者との連携による活動が行われています。
本事例は、利用者減少により遊休化した無人駅の空間を、地域事業者・大学・住民が協働する実践の場へ転換した点が特徴的です。単なる空きスペース活用ではなく、複数事業者によるシェア型運営と地域参加を組み合わせることで、継続的な賑わい創出を目指しています。
SeaGraphの視点では、本事例は駅舎再生を不動産活用や商業開発の問題として捉えるのではなく、地域関係者が関わり続けるコミュニティ形成の仕組みとして設計している点が優れていると考えられます。特に地方鉄道沿線では無人駅の増加が全国的な課題となっていますが、小規模なシェアキッチンと学生参画を組み合わせるモデルは初期投資を抑えながら実施できるため、他地域への展開可能性も高い取り組みであると考えられます。
今後は、シェアキッチンへの出店事業者が持続的に確保されるか、また、久留米大学との連携によるイベント運営や地域住民の利用がどの程度定着するかという点に注目が集まるでしょう。そして、南久留米駅で生まれた賑わいが久大本線沿線の他駅へ波及するかという点も重視されると考えられます。
出典:JR九州 ekinicoプロジェクト 公式サイト
https://www.jrkyushu.co.jp/company/esg/ekinico/minamikurume/