コンテナハウス「multi-BASE」
神戸市中央区の三宮中央通りでは、歩道上にコンテナハウス「multi-BASE」を設置し、ポップアップストアやイベントなど多目的に利用できる拠点として運用されています。歩道上に建物を設置する取り組みは全国初とされ、歩行者利便増進道路(通称「ほこみち」)制度を活用して整備されました。
この事例の特徴は、都市の道路空間を固定的な交通インフラとしてではなく、短期利用型の都市活動拠点として再定義している点です。コンテナという可動性の高い建築を採用することで、ポップアップ店舗やイベントなど多様な主体の参画を受け入れる柔軟な都市プラットフォームを形成しています。
SeaGraphの視点では、この取り組みは道路空間の「公共空間化」を制度と小規模建築で実装した点に価値があると考えられます。恒久施設ではなく可動型拠点を採用することで、低コストで都市実験を重ねながら、都市の賑わい創出モデルを検証できる点が他地域に比べて優れています。
今後は、道路占用制度と都市活動のマッチングをどこまで拡張できるかという点が注目されています。特に、都市中心部の道路空間を活用した小規模商業や文化活動の拠点として、他都市への制度転用や都市再生プロジェクトとの連携が期待されています。
出典:三宮中央通り公式サイト 「Multi-BASE」
https://www.sannomiya-chuo.com/multi-base