「サイクルオアシス」自転車利用と地域資源をつなぐサイクリスト向け休憩拠点

 

サイクルオアシス

「サイクルオアシス」は、サイクリングロード周辺のカフェ、ガソリンスタンド、農家民宿、小売店などが、自転車利用者のための休憩所として機能する取り組みです。しまなみ海道周辺などを筆頭に全国各地で展開されており、空気入れや修理工具の貸し出し、トイレの提供、給水サービスなどを通じて、国内外から訪れるサイクリストを地域ぐるみでサポートしています。

本事例の特徴は、行政が多額の予算を投じて専用の休憩施設を新設するのではなく、既に地域にある多様な民間店舗をネットワーク化し、面的な観光インフラとして機能させている点です。統一されたロゴマーク等で可視化することで、点在する店舗を一つの大きなサポートシステムとして統合しています。

SeaGraphの視点では、低コストで迅速に広域な観光基盤を構築できる優れていると考えられます。また、サイクリストと地域住民(店舗スタッフ)との間に自然なコミュニケーションが生まれる設計となっており、単なる通過型観光を滞在・交流型観光へと昇華させるソフト面での価値創造も優れています。

今後は、外国人サイクリストの増加を見据えた多言語対応や、スマートフォンのマップアプリと連携した動的な情報提供(営業状況や混雑度)の強化が求められるでしょう。各オアシスを巡るデジタルスタンプラリーなど、回遊性をさらに高めるゲーミフィケーションの導入も有効と考えられます。

 


 

出典:サイクルオアシス 公式サイト
https://www.cycle-oasis.com