「まちあかり号」引退した路線バスを居酒屋やカフェに改装。移動飲食店の可能性@北海道

 

まちあかり号

合同会社memo’tockが運営する「まちあかり号」は、引退した大型路線バスを改造した移動型の飲食店です。北海道幌延町などを拠点に道北各地へ出向き、車内に設けられたキッチン、カウンター、ボックス席、トイレなどを活用して、居酒屋やカフェとして営業しています。各種イベントの本部や休憩所としての貸切利用にも対応しています。

本事例の特徴は、過疎化により飲食店が減少する地域において、人が店舗へ出向くのではなく、店舗(居場所)自体が地域を巡回する「移動型インフラ」を実現している点です。単なるテイクアウト中心のキッチンカーとは異なり、滞在・交流ができる本格的な空間そのものを移動させている点が画期的です。

SeaGraphの視点では、交通手段としての役目を終えた車両を、地域コミュニティを再生する空間資源へと鮮やかに転換しているビジネスモデルとして優れていると考えられます。特に、飲食の提供にとどまらず、「まちの灯り」として人々の孤立を防ぎ、地域内外の交流を生み出すソーシャルデザインの好例です。

今後は、維持管理費(車検や燃料代)の確保に向けた継続的な資金調達モデルの確立や、地元の生産者・観光業と連携した独自コンテンツの拡充が鍵となりそうです。さらに、移動インフラを活用した地域活性化の広域モデルとしての発展が期待されます。

 


 

出典:まちあかり号 公式サイト
https://machi-akarigo.memotock.jp