ミナパ
「ミナパ」は、札幌市が、地下鉄さっぽろ駅構内に整備したアイヌ文化を発信する空間です。2019年3月に開設され、アイヌ文化への理解を深めるきっかけづくりと、道内のアイヌ関連施設の情報発信を目的としています。施設内にはアイヌ文化のアート作品、映像演出が設けられ、音や映像による演出を通して、アイヌ文化を身近に感じられる空間となっています。「ミナパ」はアイヌ語で「大勢が笑う」という意味を持っています。
本事例は、博物館などの専用施設ではなく、日常的に多くの人が利用する駅構内に文化発信の場を設けた点が特徴的です。生活動線の中で自然にアイヌ文化へ触れられる環境を整備することで、市民や観光客の理解促進と情報発信を継続的に行う公共空間として活用しています。
SeaGraphの視点では、本事例は地域固有の文化を訪れる施設から「日常で出会う文化」へ転換した取り組みであると考えられます。交通結節点を活用することで幅広い利用者へ継続的に情報を届けられるため、アイヌ文化に限らず各地域の歴史や伝統文化の発信にも応用も期待でき、公共空間を活用した文化継承と観光情報発信を両立するモデルとして、他都市への応用可能性もあると考えられます。
今後は、「ミナパ」を通じたアイヌ文化への理解促進効果に加え、デジタルコンテンツや体験型展示の充実、関連施設との連携強化に注目が集まるでしょう。また、札幌を訪れる国内外の観光客が地域文化に触れる入口として、どのような役割を果たしていくかという点も期待されると考えられます。
出典:札幌市 公式サイト
https://www.city.sapporo.jp/shimin/ainushisaku/minapa/index.html