「ニューディープ大津」駅の路地空間再生を目指す活性化プロジェクト@滋賀県大津市

 

ニューディープ大津

大津市のJR大津駅前エリアで、「ニューディープ大津」と名付けられた活性化プロジェクトが始動しました。飲食店事業者や不動産事業者らが連携し、駅から徒歩約2分の路地空間に看板や照明サイン、提灯を設置するとともに、共通ロゴ「I LOVE 02(オーツ)」を展開し、クラウドファンディングによる資金調達も実施しています。

本事例は、新たな大型施設を整備するのではなく既存の路地や個店群の魅力を可視化し、面的なエリア価値の向上を目指している点が特徴的です。個々の店舗が独立して集客するのではなく、共通のサインやブランドを活用しながら回遊性を高めることで、まちなか全体を一つの目的地として再編集する取り組みであるといえます。

SeaGraphの視点では、この取り組みは地方都市の駅前再生において有効な「小規模分散型エリアマネジメント」の実践例であると考えられます。全国では再開発事業による活性化が注目される一方、既存ストックを活用した低コストなエリア価値向上は実現性が高く、個店の魅力と公共的な空間演出を組み合わせる手法は他地域の商店街や路地空間にも応用可能であり、地域事業者が主体となることで、持続的なまちづくりにつながる可能性があると考えられます。

今後は、共通ブランドやイベント施策によって来訪者数や回遊行動がどの程度変化するかという点に注目が集まるでしょう。また、クラウドファンディングによる地域内外からの支援が継続的な運営体制の構築につながるか、さらに周辺エリアへ波及する新たな出店や民間投資が生まれるかという点も重要な観点となりそうです。

 


 

出典:滋賀県 公式サイト
https://www.pref.shiga.lg.jp/kensei/koho/reports/350538.html