cocomio(ココミオ)
「cocomio(ココミオ)」は、大分県豊後大野市が旧歴史民俗資料館の建物を改修した関係人口交流拠点施設です。「はたらく、くつろぐ、眠る」をコンセプトに、ゲストハウス(宿泊)、コワーキングスペース、サテライトオフィスを複合的に備えています。さらに、起業や就職などの悩みを専門家に相談できる「しごと相談室」も併設されています。
本事例の特徴は、移住促進のターゲットを「いきなり定住する人」ではなく「お試しで滞在しながら働く人(関係人口・ワーケーション層)」に設定し、宿泊と仕事の機能をシームレスに統合している点です。特に「しごと相談」の機能を内包していることで、滞在者が地域と経済的な接点を持つための具体的な出口戦略が用意されています。
SeaGraphの視点では、役割を終えた公共施設(資料館)を、単なる交流施設ではなく「人口減少対策の戦略的フロント」として再定義している点が優れていると考えられます。ハードの提供にとどまらず、コーチングやメンタリングといったソフト面の伴走支援をセットにしている点は、地方移住の最大のハードルである「仕事の不安」を直接的に解消する先進的なアプローチとなっています。
今後は、施設利用者が地元の一次産業や中小企業と繋がり、実際の副業や事業承継、そして定住へと至る「人材還流のプロセス」がどこまで可視化・数値化されるかという点が重要な焦点となるでしょう。
出典:cocomio 公式サイト
https://www.cocomio.jp