土手町テラス
「土手町テラス」は、青森県弘前市で50年親しまれた「弘前中央食品市場」の跡地に計画されている集合住宅です。入居希望者が組合を結成し、蟻塚学建築設計事務所と共同で建物の設計・建設を行っています。1階に駐車場、2階に屋根付きテラスを備え、土手町と南瓦ケ町を繋ぐ遊歩道も整備される計画となっています。
本事例の特徴は、街の台所であった跡地を駐車場にしたりするのではなく、この場所に住みたいという住民自身の意志と投資によって、街の風景を次世代へ引き継ごうとしている点です。
SeaGraphの視点では、人口減少期における地方都市の「中心市街地居住」のあり方として、民主的かつ持続可能なアプローチであると考えられます。完成した部屋ではなく、設計段階からコミュニティを形成する方式を採用することで、入居後も街への愛着と高い当事者意識を持ったエリアマネジメントの担い手が育つ構造になっています。
今後は、この遊歩道やテラスといった半公共空間が、居住者だけでなく周辺の市民にどう開かれ、土手町エリア全体の新たな賑わいの動線として機能していくかという点が注目されるでしょう。
出典:蟻塚学建築設計事務所 公式サイト
https://www.aritsuka.com/dotemachi-terrace