コミュニティカフェ EMANON(エマノン)
福島県白河市にある「コミュニティカフェ EMANON(エマノン)」は、築60年以上の古民家を改修した、主に地元の高校生が利用するサードプレイス(第3の居場所)です。一般のカフェとしても営業していますが、高校生は学習スペースとして無料で利用でき、大学生や地域の大人たちと交流しながら、自ら地域課題を解決するマイプロジェクトを立ち上げるなどの活動を行っています。
本事例の特徴は、ターゲットを「高校生」に明確に絞り込んでいる点です。進学や就職で地域を離れる直前の多感な時期に、学校でも家庭でもない安全な居場所を提供し、地域との深い関わり(原体験)を持たせることで、将来的なUターンや関係人口化の種を蒔く構造になっています。
SeaGraphの視点では、人口減少対策(若者の流出防止)において、非常に本質的かつ長期的な視点に立った人材育成モデルであると考えられます。ハコモノの提供にとどまらず、若者の悩みや挑戦に寄り添う「ナナメの関係(利害関係のない少し年上の大人)」を空間内にデザインしている点が秀逸です。
今後は、過去にEMANONを利用して地域を離れた卒業生たちが、どのような形で地元に還元していくかという、中長期的な成果の可視化が注目されるでしょう。
出典:コミュニティカフェ EMANON 公式サイト
https://pj.emanon.fukushima.jp