こども現場プロジェクト
「こども現場プロジェクト」は、仙台市役所本庁舎の建て替え工事現場を活用した、東北大学の取り組みです。2026年3月に開始し、約1年間、こども達が遊びながら建築や社会の仕組みを学べる場を設けています。
本事例は、通常は閉じられている公共建築の建設現場を、子どもの学習・体験の場として地域にひらいた点が特徴的です。単発の見学会ではなく、工事の進行に伴って変化する現場を繰り返し見られる仕組みにすることで、建築だけでなく、まちや社会基盤がつくられる過程を身近に学べる環境を創出しています。
SeaGraphの視点では、公共事業の建設プロセスそのものを地域資源として活用している点に価値があると考えられます。完成した施設を見せるだけでなく、つくる途中を教育資源として開く発想は、公共施設の整備と市民参加、次世代教育を接続する手法として、他地域の公共建築にも応用できる可能性があると考えられます。
今後は、約1年間の運営を通じて、子どもたちが現場をどのように利用し、建築や社会への理解にどのような変化が生じるのかという点に注目が集まるでしょう。東北大学が来場者の反応や学習効果を検証する教育・研究プロジェクトとして位置づけている点も、今後の成果を考えるうえで注視されると考えられます。
出典:東北大学大学院工学研究科 こども現場プロジェクト 公式サイト
https://www.eng.tohoku.ac.jp/media/files/_u/topic/file1/1xo6hmb8lr.pdf