物語を作る新幹線旅
「物語を作る新幹線旅」は、JR東日本、株式会社ビジュアルボイス、NTTドコモビジネス株式会社が連携して実施する旅行企画です。2026年6月14日に山形新幹線「つばさ」の車内でショートショートの書き方講座を開催し、山形を題材とした物語づくりや駅社員による地域紹介、立体音響(イマーシブオーディオ)技術を活用した乗車体験を提供しました。
本事例は、移動時間を目的地までの単なる交通手段ではなく、地域への理解を深める創造的な体験へと転換した点が特徴的です。移動中に地域を題材とした創作活動や情報提供を行うことで、到着前から地域への関心を高め、旅全体の価値向上を図る仕組みを構築しています。
SeaGraphの視点では、本事例は観光資源を目的地だけで完結させず、移動そのものを地域体験へ組み込んでいる点が優れていると考えられます。鉄道事業者、クリエイティブ企業、ICT企業が連携することで、交通・文化・デジタル技術を融合した新たな観光モデルとなっており、長距離移動を伴う地方観光でも応用可能性が高い取り組みであると考えられます。
今後は、参加者の満足度や地域への関心の変化、観光消費への波及効果などに注目が集まるでしょう。また、創作活動や音響技術を活用した体験を他路線や他地域へ展開することで、鉄道旅行の新たな価値創出や沿線地域の活性化につながることが期待できると考えられます。
出典:東日本旅客鉄道株式会社 プレスリリース
https://www.jreast.co.jp/press/2026/20260417_ho01.pdf