「Too Good To Go」余剰食品をサプライズバッグへ。消費者へ提供する新たな流通事例

 

Too Good To Go

「Too Good To Go」は、飲食店や小売店で発生する販売期限間近の余剰食品を、アプリを通じて消費者へ提供するフードロス削減サービスです。2015年にデンマークで創業され、世界各国で多くの利用者と提携事業者を抱えています。日本では2026年1月にサービスを開始しました。

本事例は、食品ロスを廃棄物問題としてではなく、流通上の需給ミスマッチとして捉え直している点が特徴的です。余剰食品を「サプライズバッグ」として再流通させることで、事業者・消費者・環境の三者に価値を生み出す市場型の仕組みを構築しており、食品ロス削減を日常的な消費行動の中に組み込んでいます。

SeaGraphの視点では、本事例は補助金や啓発活動に依存しない持続可能な食品ロス対策として優れていると考えられます。多くの地域では食品ロス削減が行政主導で進められる一方、Too Good To Goは市場メカニズムを活用して参加者の経済的メリットと社会課題解決を両立していると考えられます。このモデルは食品分野に限らず、未利用資源の循環活用を目指す地域経済や循環型社会政策にも応用可能性を持つと考えられます。

今後は、日本国内での提携店舗数や利用地域の拡大に加え、どの程度食品廃棄量の削減に寄与するかという点に注目が集まるでしょう。また、小売業や外食産業への浸透によって新たな消費習慣が形成されるか、さらには循環経済分野における代表的なプラットフォームへ成長するかという点も重要な観点となりそうです。

 


 

出典:Too Good To Go 公式サイト
https://www.toogoodtogo.com/ja