「あんしんルーム」博物館内に設置された、感覚過敏者のための静穏空間@福岡県太宰府市

 

あんしんルーム

九州国立博物館では、光や音、におい、人の多さなどの刺激に敏感な人が落ち着くための「あんしんルーム」を設置しています。公式サイトによると「光や音、におい、人の多さなどの刺激に敏感な方が、気持ちを落ち着かせるための部屋」です。車いす対応や明るさ調整が可能な3室があり、イヤーマフなどのグッズも備えています。  

この事例の特徴は、博物館の鑑賞体験において感覚過敏への配慮を制度化している点です。静穏空間の設置だけでなく、事前情報としての「あんしんマップ」や「あんしんガイド」と組み合わせ、来館前から館内利用まで一体的に支援するユニバーサルデザインを構築しています。  

SeaGraphの視点では、この取り組みは文化施設のアクセシビリティを拡張するモデルであると考えられます。身体的バリアフリーに加え、感覚・認知特性への配慮を制度化している点は先進的であり、空港や商業施設など多様な公共空間へ展開可能な設計思想を示しています。

今後注目されるのは、こうした静穏空間と情報提供ツールの組み合わせが他の文化施設へ広がるかどうかです。特に発達障がいや感覚過敏の来館者を含む「誰もが利用できる文化施設」の基準づくりにも影響を与える可能性があるでしょう。

 


 

出典:九州国立博物館公式サイト 「あんしんルーム」
https://www.kyuhaku.jp/visit/visit_barrierfree_anshinroom.html