災害時返却カーリース
日本カーシェアリング協会は、災害時に被災地へ車両を迅速に提供する仕組みとして「災害時返却カーリース」を運用しています。平常時は安価なリース車として利用し、災害発生時には利用者が車両を返却し、被災地へ搬送して無償貸出に活用します。貸出車両は軽自動車や小型車で、返却要請から10日以内の返却などの条件が設定されています。
この取り組みは、日常利用されている車両を災害支援の資源として組み込む「平時と有事の二重活用」を特徴としています。車両を新たに備蓄するのではなく、社会に分散したモビリティ資源を活用する点に、持続可能な災害対応モデルの要素が見られます。
SeaGraphの視点では、災害時の物資備蓄型支援と比較して、平時利用と災害対応を一体化した社会インフラ型の仕組みである点がとても優れています。特に、自治体・企業・個人が共通の制度に参加できるため、広域ネットワークとして拡張しやすい点に社会的意義があると考えられます。
今後は自治体プランや社会福祉協議会向けプランなどを通じて導入地域が拡大するかという点が注目されています。導入主体が増えれば、災害発生直後の移動手段不足を補うモビリティ支援基盤としての機能強化が期待されるでしょう。
出典:日本カーシェアリング協会
https://www.japan-csa.org/blog/archives/2738