Au Kurokawa(アウ クロカワ)
「Au Kurokawa(アウ クロカワ)」は、熊本県南小国町の黒川温泉に誕生した新たな食の拠点です。約3000坪の敷地に8棟の飲食店が集まる施設で、温泉街の旅館から独立したレストラン群として、パン屋や熊本の肉料理店などを展開しています。
本事例は、温泉街全体を一つの旅館と見立てる黒川温泉の地域理念を拡張し、共通の台所として飲食施設を集約し、「泊食分離」という考え方を通じて、旅館とは異なる場所で食事を楽しめる滞在スタイルを提案している点が特徴的です。各旅館が抱える厨房の人手不足を解消する泊食分離のモデルとして機能しています。
SeaGraphの視点では、慢性的な人手不足に悩む全国の観光地にとって画期的な解決策になると考えられます。個別の旅館での食事提供を見直し、地域単位で食体験を分業化する手法は、他の温泉街でも応用可能な持続的モデルであると考えられます。
今後は、地元農家との連携による地産地食の推進や、食品残渣の堆肥化による地域資源の循環にも注目が集まるでしょう。また、国内外からの観光客に対して、地域一丸となった新たな滞在スタイルを長期的に確立できるかという点も注視されると考えられます。
出典:Au Kurokawa 公式サイト
https://www.aukurokawa.jp