モバイル空間統計
「モバイル空間統計」は、NTTドコモの携帯電話ネットワークの運用データを基に人口の分布や移動を統計化するサービスで、基地局運用データを基に推計した人口統計情報を提供しています。国内居住者に加え訪日外国人の分析にも対応し、自治体や企業、研究機関などがまちづくり、観光、防災、商圏分析などに活用しています。
本事例は、携帯電話ネットワーク由来の大規模な人流データを、個人が特定されない統計情報として社会課題の解決に活用している点が特徴的です。単なる位置情報の可視化ではなく、行政計画や観光施策、防災、商業戦略など複数分野で共通基盤として利用できるデータインフラを構築しています。
SeaGraphの視点では、本事例は経験や勘に依存しやすかった地域政策を、客観的なデータに基づく意思決定へ転換する仕組みとして優れていると考えられます。観光、都市計画、防災、イベント運営など幅広い分野へ横断的に応用できる点は、EBPM(証拠に基づく政策立案)の実践を支える社会インフラとして大きな波及効果が期待されます。
今後は、リアルタイム性を生かした防災対応や混雑対策に加え、インバウンド需要の分析、都市再開発、地域交通の最適化などへの活用拡大に注目が集まるでしょう。また、新たな分析メニューの充実により、地域課題の可視化と政策評価の高度化が進むことが期待されると考えられます。
出典:NTTドコモ モバイル空間統計 公式サイト
https://mobaku.jp/