「流山グリーンチェーン戦略」緑化で省エネ評価。都市の価値を高めるまちづくり@千葉県流山市

 

流山グリーンチェーン戦略

流山市では、つくばエクスプレス沿線整備区域などを対象に、開発事業における緑化や省エネルギー化の取り組みを評価する「流山グリーンチェーン戦略」を推進しています。道路表面温度の抑制、通風確保、断熱性能向上など7つの指標を設定し、基準を満たした住宅や施設を認定する制度を運用しています。認定物件には金融機関の金利優遇や剪定枝処分費の免除などの制度が設けられています。

本事例は、個別の建築物や敷地の緑化を単独施策として捉えるのではなく、複数の開発事業を連鎖させることで都市全体の環境価値を高めようとしている点が特徴的です。緑地の量だけでなく、熱環境や通風、エネルギー性能などを共通指標として評価することで、民間開発と公共目標を結び付ける仕組みとなっています。

SeaGraphの視点では、この取り組みは従来の緑化義務制度よりも発展的な都市環境政策であると考えられます。多くの自治体が緑被率や植栽本数を重視する一方で、流山市は熱環境改善や資産価値向上まで含めて制度設計しており、民間事業者の経済的メリットを組み込んでいるため継続性が高く、人口増加地域や再開発地域への応用可能性も大きいと考えられます。

今後は、認定物件の増加による都市全体の環境改善効果の定量的な検証や、気候変動対策としての効果測定が注目されるでしょう。また、住宅価格や居住満足度への影響、民間開発事業者の参加拡大などが進むことで、全国の自治体におけるグリーンインフラ政策の先進事例としての位置付けがさらに高まる可能性があります。

 


 

出典:流山市 流山グリーンチェーン戦略 https://www.city.nagareyama.chiba.jp/information/1007116/1007365/1007482/1007483.html