「ReMUJI(リ ムジ)」衣服を資源として循環させる巨大リテールの挑戦

 

ReMUJI(リ ムジ)

無印良品(株式会社良品計画)が展開する「ReMUJI(リ ムジ)」は、顧客から不要になった衣料品等を店舗で回収し、リユース・リサイクルを行う資源循環プロジェクトです。回収した衣服のうち、状態の良いものを洗い直したり、藍色などに染め直したり、複数の衣服を繋ぎ合わせてリメイクしたりすることで、新たな価値を持った商品として再販売しています。2025年からは衣料品以外の資源循環も含めた総称として「ReMUJI」が用いられています。

本事例の特徴は、アパレル産業の大量廃棄問題に対し、単なるリサイクル(素材の再資源化)ではなく、デザインや技術の手を加える「アップサイクル(付加価値向上)」を事業規模で実装している点です。消費者が店舗へ持ち込む(回収)プロセスにポイント付与などを絡め、参加型の仕組みを構築しています。

SeaGraphの視点では、全国に広がる既存の店舗網を「販売拠点」としてだけでなく「回収・循環のハブ」として再定義している点で、巨大小売企業ならではの強力なサーキュラーエコノミー(循環型経済)事例であると考えられます。特に、環境配慮を企業のコストではなく、顧客との新たなエンゲージメント(接点)やブランド価値の向上に直結させている事業設計が優れていると考えられます。

今後は、衣料品以外の生活雑貨や家具への本格的な回収・再販の拡大に加え、この循環の輪が他企業や自治体のゴミ削減施策とどう連動していくかという点が注目されるでしょう。消費者の「捨てる」という概念そのものを変容させるインフラとしての役割が期待されます。

 


 

出典:ReMUJI 公式サイト
https://www.muji.com/jp/ja/special-feature/other/remuji/